腰椎捻挫は外傷ですから、けがの起こらないように気をつける(安全運転に心がける、柔道で受け身の練習をしっかりするなど) しかないですが、ぎっくり腰は幾つかの点に気をつけたら、ある程度は予防することができます。それには、ぎっくり腰 がどういう状況で起こるかを把握しておけば良いのです。

  @)疲労をためない
   筋肉の痙攣は、疲労がたまった状態で無理をするとおこります。なんとなく腰がおもだる
   いという日が続いたあと、ちょっと重い物を持とうとしてなったりします。大切なことは、
   疲労はその日のうちに解消することです。

  A)体を冷やさない
   筋肉の血流が悪いと痙攣が起きやすくなります。冬の朝、急に起きようとして、ぎっくり
   腰になることがあります。体が冷えているときは、少しずつ体を動かしましょう。ただし、
   ぎっくり腰を起した後に温めると逆に悪化しますから、ご注意!


  B)筋肉をほぐしておく
   筋肉の一部に硬いところがあると、そこに集中的に力が加わって痙攣が起きやすくなり
   ます。ぎっくり腰が癖になるというのは、いつまでも筋肉の硬いところが残っているから
   です。ストレッチなどで普段から筋肉をほぐしておきましょう。筋肉は鍛えるだけではだ
   めです。

  C)体の動きをスムーズに
   筋肉の動かし方のバランスが悪いと、特定の筋肉だけが強く収縮して痙攣が起きると
   いうことになります。靴下を履くときにぎっくり腰になる場合などです。普段から運動不
   足にならないように。(運動は筋肉を鍛えるためというだけでなく、体をバランスよく動
   かすのに必要なのです。)

 以上のことを、その人の生活スタイルに合わせてうまく取り入れてゆけば、 ひどいぎっくり腰になるのは、かなり防げると思います。



⇒もどる