腰が痛くて寝苦しい、朝腰が痛くてすぐには起きれない、こんな経験はありませんか。
ひょっとして、寝具があなたの腰に合ってないのかもしれません。
上向きで寝る場合
<図1>
マットや布団が適切な固さの場合、体全体に均等に荷重がかかり、
腰椎が自然なカーブに保たれます。しかし、実際には個人個人、体重も体型も異なるので、
全ての人に最適な固さのマットというのはありません。
<図2>
マットが柔らかすぎると、腰が沈んで丸くなります。
すると背筋にストレスがかかり、寝苦しい、朝に腰が痛いといったことが起こります。
<図3>
「マットが固すぎると腰が反るので、腰椎に負担がかかり腰痛の原因となる」・・・
というのが良く見られる説明ですが、本当でしょうか?
私はこの考えに疑問を感じます。固いマットで上向きで寝ると、
確かに腰の下にすき間ができます。しかし、腰の反りが強くなって腰に負担がかかるというより、
腰を支える面積が減少するので腰の荷重が分散できなくなる、
これによって腰椎を前後にずらすような力が働きます<図4>。
この場合、
多裂筋の一部に強いストレスが加わり腰痛の原因になるのではないか。
それが証拠に、朝起きた時に痛むのは多くが左図の赤丸で示した部位で、
これはストレスのかかりやすい下位腰椎の多裂筋に一致します。
この腰痛を防ぐには、腰の後ろにできた隙間にタオルなど入れて
腰を支えるようにすることです。

横向きで寝る場合
横向きで寝る場合、腰を丸くして寝るのが良いとされています。
しかし、実際には腰の筋肉が緩みさえすればどのような格好で寝ても
良いでしょう。腰を丸くして寝るのが力が抜けて姿勢も安定するから、
そのように推奨されているのでしょう。
なお、横に寝た場合は<図5>に示すように、
大抵の場合は上にした側が緩みます。ですから、腰痛に左右差のある場合、
痛いほうを上に寝るほうが良い場合が多いようです。
なお、側弯があって腰が痛む場合、
側弯の凸側を上にすれば普段緊張している筋肉を休めることができます。
<図1>
マットや布団が適切な固さの場合、体全体に均等に荷重がかかり、 腰椎が自然なカーブに保たれます。しかし、実際には個人個人、体重も体型も異なるので、 全ての人に最適な固さのマットというのはありません。
<図2>
マットが柔らかすぎると、腰が沈んで丸くなります。 すると背筋にストレスがかかり、寝苦しい、朝に腰が痛いといったことが起こります。
<図3>
「マットが固すぎると腰が反るので、腰椎に負担がかかり腰痛の原因となる」・・・ というのが良く見られる説明ですが、本当でしょうか?
私はこの考えに疑問を感じます。固いマットで上向きで寝ると、 確かに腰の下にすき間ができます。しかし、腰の反りが強くなって腰に負担がかかるというより、 腰を支える面積が減少するので腰の荷重が分散できなくなる、 これによって腰椎を前後にずらすような力が働きます<図4>。 この場合、
この腰痛を防ぐには、腰の後ろにできた隙間にタオルなど入れて 腰を支えるようにすることです。
横向きで寝る場合、腰を丸くして寝るのが良いとされています。 しかし、実際には腰の筋肉が緩みさえすればどのような格好で寝ても 良いでしょう。腰を丸くして寝るのが力が抜けて姿勢も安定するから、 そのように推奨されているのでしょう。
なお、横に寝た場合は<図5>に示すように、 大抵の場合は上にした側が緩みます。ですから、腰痛に左右差のある場合、 痛いほうを上に寝るほうが良い場合が多いようです。 なお、側弯があって腰が痛む場合、 側弯の凸側を上にすれば普段緊張している筋肉を休めることができます。
低反発素材は本当に体にやさしいのか?
最近、枕やマットで低反発素材を用いたものがもてはやされています。
確かに低反発素材は当たりが優しいのですが、実は重さを支えることができないのです。
すなわち、時間が経つと体や頭がどんどん沈み込んでしまう、ということです。
もちろん、素材の種類によってその程度はまちまちです。
いずれにしても、ある程度沈みこんだらそれ以上沈まないように、低反発素材の使い方を工夫する必要があります。
全体が低反発素材でできている枕は、実は頭を支えられず枕の役目を果たしていないのです。
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<図1>

<図2>

<図3>

<図4>

<図5>